■ 抄録・要旨
| 関東地方の自治体で実施してきた関東SPM調査は、平成20年度に手法の見直しを行い、PM2.5を対象とした調査を3年間継続してきた。平成22年度は1都9県6市の16地点で、MCIサンプラーを用いて夏季(7月26日〜8月9日)に同時に試料採取を行った。また、同時にフィルターパック法によるガス状物質調査も実施した。
7月30日〜8月2日は、各地で最高気温が30℃を超え、埼玉県では光化学スモッグ注意報が発令された。この期間ではSO42-とNH4+の合計がPM2.5質量濃度に占める割合は0.44〜0.71となり、光化学大気汚染による二次生成の促進が原因と考えられた。また、OCは関東内陸部で高くなる傾向が見られた。
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